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2025/09/12 17:37

関西を拠点に活動する、写真家 ヨシダミナコの個展「久留米吉日」を開催します。
彼女は昨年の春から初夏にかけて、1週間ほど久留米周辺に滞在していました。朝起きて、ご飯を食べ、散歩に出かけ、近隣の人とおしゃべりしたり、山を散策したり…という、ただ当たり前に過ぎていく日常の中で、確かにそこに在る時間や空気、関係性を、写真に収めていたように感じます。
彼女にとって3年ぶり、九州では初めての個展となります。4日間のみの開催ですが、皆さまのご来場を心よりお待ちしております。


ヨシダミナコ 写真展
「久留米吉日」
2025.10.31金-11.3月祝  13:00-17:00 
会場:ツキノワ @tsukinowa_space 
久留米市高良内町634-2
駐車場1台
入場無料
※会期中は作家が在廊します

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ヨシダミナコ  Minako Yoshida @yoshidaminako 
兵庫県神戸市生まれ。
学生時代に写真を専攻し、2002年キャノン写真新世紀でフランス人の写真家マルク・リブー氏より選出され、写真家としてのキャリアをスタート。
不在や欠如をテーマとし、近年は九州を中心に潜伏キリシタンゆかりの場所を撮影している。2020年より彫刻家 大西康明の制作アシスタントとしても活動。
 
〈アーティストコメント〉
昨年、はじめて久留米を訪れ、たくさんの写真を撮りました。
きれいな風景を見て、美味しいものを食べて、多くの素敵な人たちにも出会いました。
あんなにも満たされながら写真を撮ることのできた時間は、わたしにとって滋養のようなものであったと思います。
これまで、わたしは不在や欠如を埋めるように写真を撮ってきました。目紛しく移ろう世界に戸惑いながら、なににも追いつけず、どこにも辿り着けないまま、それでも日々たくさん迷って、考えて、その先にはいつも写真があったように思います。そして、世界がうつくしいということは、生きていく上でどんなに大切なことだろうか…写真を撮り続けているとそんなふうに感じます。うつくしいだけではない世界で、それでもうつくしさとかなしみを見つめ続ける。わたしにとって写真を撮り続ける行為というのは、そのようなものです。写真を通して、この街で、またお会いすることができたら。そんな心地のいい願いを、わたしはこれからも胸にあたため続けます。